Windows PC上でAndroidアプリを動かしてみた。
普段Twitterを使うために使用しているクライアントはChromeアプリ版TweetDeckなのですが、最近なんだかフリーズを頻発したり、画像の読み込みが遅かったりしてJanetterに切り替えていました。
しかし、JanetterのUIがあまり好みではないので、どうにかならないものか、と悩むこと3分。
ほう。AndroidアプリをChromeアプリとして動かせるツールとな?
やるじゃん大先生。
これがうまくいけば、Xperiaで普段使っているびよーんったーやtwiccaを使うことができるのでは?!という微かな希望と大きな打算により、試してみることにしました。
具体的な操作手順は各サイトに載っておりますが、大まかな手順としては、
- ESファイルエクスプローラーなどを使用してapkファイルを作成する。
- apkファイルをPCに保存する。
- ARC Welderで選択する。
です。一度起動に成功すると、Chromeアプリ一覧画面に表示されますから、直接アプリアイコンをダブルクリックで起動可能です。タスクバーへの登録なども可能です。
結果としては、びよーんったーはうまくいかなかったものの、twiccaは動作しましたので、調子に乗って普段使っているアプリの一部の動作も確認してみました。
アプリの動作確認
今回確認したアプリはこちら。
- びよーんPro(3.3.6)
- twicca(0.D.9)
- アルバム by Sony(7.2.A.0.14)
- ミュージック by Sony(9.0.0.A.0.1)
- マンガボックス(1.8.8)
- ランブルシティ(1.0.37)
- 電子書籍 Reader by Sony(3.7.4)
- PlayStation App(3.10.10)
ARC Welderの画面設定は、画像のようにしました。基本的には縦向きのタブレット表示です。横向き専用アプリであるランブルシティのみ横向きタブレット表示、また、twiccaはスマートフォン表示とタブレット表示の両方を確認しています。
では、順番に見ていきましょう。
びよーんPro
Twitterクライアントの「びよーんったー」は起動はするものの認証画面でChromeの新規タブでTwitter認証画面が開き、認証が完了したところから進みませんでした。今回はPro版を使用したため、認証ができなかった可能性も考えられます。
twicca
こちらもTwitterクライアントの「twicca」ですが起動後、アカウント認証をしようとするとChromeの新規タブでTwitterの認証画面が出るのと引き換えにtwiccaのウィンドウが一度閉じますが、Chromeアプリ一覧から再度起動するとパスコードを入力する画面が開きますので、Twitter認証画面に表示されたコードを入力しましょう。
twiccaについては、タブレット表示では文字が若干小さく感じられるため(読めないわけではない)スマートフォン表示でも試しましたが問題ありませんでした。
また、通常スマートフォン上で動作させた場合ステータスバーに表示される通知は、Chromeの通知として表示されるようです。
ちなみに、スマートフォンの「戻る」キーに相当する動作はウィンドウ左上の「←」をクリックするか、ESCキーが割り当てられております。
twiccaに関しては完全に動作すると考えてよさそうです。
アルバム・ミュージック
ソニー製スマートフォンXperiaに標準搭載のアプリです。機種依存が非常に高い(もしくは規制がかけられている可能性がある)アプリのため、当然と言えばそれまでですが、起動しませんでした。
マンガボックス
無料マンガ雑誌アプリ「マンガボックス」ですが、特に問題もなく起動しました。ただ、PC用ディスプレイの画素密度では、漫画の表示に限界があるようで、解像度が荒く表示されているように感じました。読めないほどではありませんが、決して綺麗に表示されているわけではありません。
また、漫画のページ送りはマウス操作によるドラッグのほかに、方向キーでも可能でした。
ランブルシティ
コロプラの街づくりゲーム「ランブルシティ」については、マシンスペックを要求するアプリである以上、あまり期待はしていませんでした。起動はするものの、データの読み込みが0%のままフリーズしました。以前Bluestacksで試した際も安定しなかったり、スマートフォンにコントローラを接続しても認識しなかったりと、あまりギークなアプローチはペニーちゃんが相手にしてくれないようですので、おとなしくスマートフォンをぽちぽちやることにしましょう。
電子書籍 Reader by Sony
こちらもソニー製アプリですが、前述のXperiaプリインストールアプリとは異なり、AQUOSなど他社製スマートフォンでも使用可能ですので割と期待しておりました。最新バージョンではPDFファイルは外部アプリケーションでの表示になっておりますが、個人的にReaderアプリのページ送りアニメーションが好きなので、以前バックアップしておいたPDFファイルが読み込めるバージョンです。
結果としては、Readerロゴが表示されるものの残念ながら起動はできませんでした。認証で失敗している感じです。
PlayStation App
最後に、PlayStation4と連携できるアプリ「PS App」です。これが動いたら、PC上でPS4でゲーム配信中にコメントを見たり、フレンドのログイン状況を確認したりできるようになり、かなり捗る気がします。ええ、動きました。
ログインまでが少々不安定で、画面がチラついたりブラックアウトしたりしますが、根気()で力押しな感じで行くとできます。画面が真っ暗でも入力ができた気がするので、認証画面のWebViewの表示がうまく言ってない感じかもしれません。なんとかログインができたら後は安定します。
この画面でチラつきやブラックアウトが発生する。
ユーザIDなどは灰色で塗りつぶしております。
動作が確認できたアプリ
今回試したAndroidアプリのうち、ARC Welderを使用してChromeアプリとしてWindows PC上で動作が確認できたものは、twicca、マンガボックス、PlayStation Appの3つのみとなりました。暇があれば、PlayStation AppのメッセンジャーであるPS Messagesや、少年ジャンプ+など関連・類似アプリが動作するかどうか確認してみたいですね。
また、動作確認をしてほしいアプリがあればコメントに書いていただければできる限りやってみようと思いますので、お気軽にどうぞ。
ちなみに、Chromeアプリとして起動したAndroidアプリは、他のChromeアプリ同様複数起動も可能でした。ひとつ試して、次のアプリを試そうとした際「「ARC Welder」が「●●●」の削除をリクエストしています」などと削除要求をしてくる場合がありますが、キャンセルを選択すれば続行可能です。