DEATH STRANDING
日本時間6月14日、アメリカロサンゼルスで開催されたE3 2016 PlayStation Press Conferenceにて、コジマプロダクションのPS4専用ソフト「DEATH STRANDING」のティザー映像が初公開されました。
メタルギアファンの私ももちろん、ストリーミング配信を見ていました。日本語同時通訳は例年通りめためたな感じがあったのでオリジナル配信を。
詳細はまだ謎だらけですが、会社設立とSIEとの提携発表が昨年12月15日ですから、わずか半年で新作の発表をしてきたのは単純にすごいと思います。1、2年先になると思っていたので完全に油断していました。Twitterでコジプロ一行がE3にいるようなことは知っていたのですが…
どんな作品なのか、日本版の吹き替えは誰がやるのか、いつごろ発売されるのか、PSVRへの対応はあるのか、などなど気になるところは山ほどありますが、私自身映像を見てから興奮が冷めず夜もなかなか眠れませんので、勝手な考察や妄想を書き連ねたいと思います。
半分くらいは昨日Twitterに書いたかもしれませんし、そもそも根拠も何もない文章ですので、苦手な方はブラウザバックを。
" TO SEE A WORLD IN A GRAIN OF SAND,
AND A HEAVEN IN A WILD FLOWER,
HOLD INFINITY IN THE PALM OF YOUR HAND,
AND ETERNITY IN AN HOUR. "
WILLIAM BLAKE AUGURIES OF INNOCENCE
一粒の砂に世界を、一輪の花に天国を見いだすには、君のてのひらで無限を握り、この一瞬のうちに永遠をつかめ。――「無垢の予兆」ウィリアム・ブレイク
チャンスを逃すな、みたいなことなのでしょうか。MGSシリーズでもこういった抜粋は作品のテーマにつながってきていたと思うので、大きなヒントかもしれません。
SONY INTERACTIVE ENTERTAINMENT PRESENTS
SIEやったぜって感じです。去年はここにKONAMIって出ていた。
なんでしょう、ATLUSのときもそうでしたが、今後も捨てるには惜しいチームを大手が助けるとゲーム業界は死なないし僕たちも幸せです。
CREATED AND DEVELOPED BY KOJIMA PRODUCTIONS
なんかカニが死んでますけど…全体的に色がない映像からも漂うシリアス感。
この死骸はコナミ時代の小島監督作品とそれに費やした時間、金、技術、人材?
どうでもいいですけど、コジプロの正式名称って株式会社コジマプロダクションなんですね。
砂に手形がついていく…
跡がついた後に黒い液体のようなものが。
なにかドス黒い思いが、策略が、計画が、進んでいるのでしょうか。
手跡の進む先には全裸のおっさんが倒れています。
手錠らしきものがついているけど、なんだろう。青い膜を張っているようにも見える。
映像内で唯一の人工物。
デザインはコジプロのマスコット「ルーデンス」のスーツにも近いような。
おっさんはプレイヤーもしくは小島監督自身?なら手錠はゲームをプレイし続けなければいけない・作り続けなければいけないというある種の”縛り”
おっさんのおなかのあたりから管が伸びており、その先には赤ん坊。
新しい作品が生まれる。
赤ん坊を抱きかかえるおっさんと、忍び寄る手跡。
ここでカンファレンス会場に歓声が。
そうです。2014年にプレイアブル・ティザー「P.T.」として配信されたSilent Hillsの主演、ノーマン・リーダスです。
嬉しいのか、悲しいのか、赤ん坊を抱きかかえたまま泣くノーマン・リーダス。
が、しかし、ようやく手に入れた赤ん坊は消えてしまう。
両手は真っ黒。
手に入れかけたもの(=Silent HillsやMGSV:TPPの完成)はすぐ消えてしまった。
ノーマンの足を伝って降りていく手跡。
それでも運命は、宿命は、コジプロは、進み続ける。
進む先には大量の魚の死骸。
多くの犠牲を払ってきた。いままでも、そしてこれからも。
腹には十字の傷跡が。
MGSV:GZでパスもお腹を切っていましたが…
命(=数々の名作)を生むためには痛みも伴う。
それでも前を向き続ける。
首にかかった6つのドッグタグは、おそらくただのファッションではないはず。
スナッチャー、ポリスノーツ、ボクらの太陽、Z.O.E.、MGS、P.T.、とか?
目の前には5人の”神”。
ルーデンスを導く神。
多くの死の上に立つ神。
神と入れ替わりに、
A HIDEO KOJIMA GAME
監督が帰ってきた。
DEATH STRANDING
ここで入っているノイズのような叫びのような音声も気になります。
コジプロのサウンドロゴも初お披露目。
脚本で小島秀夫監督と連名になっている野島一人なる人物ですが、これにはコジマプロダクション公式Twitterにて矢野さんが自分であると発言していました。MGSのノベライズをしたときから正体が謎に包まれていましたがあっさり明らかにされました。
ルーデンスの全体像が公開されたとき、これはルーデンスが主役でゲーム作っているな、と思っていたのですがどうなんでしょうか。もしかして中の人がノーマン・リーダス?
映像を見た人の中には、死屍累々とした情景や、5人の神様のようなものから、恐怖を感じた人もいたようです。P.T.が開発中止になってしまったので、リベンジでホラーゲームなのでは、という説も。
私は最初の死骸まみれのところから、赤ん坊という真逆の展開、そしてまた死骸…という演出は、どうしてもコジプロの今までの歴史と重ねてしまいました。
コジプロが作り上げてきたMGSやFOX ENGINEは死んでしまった。新たに新生コジプロができたが、コナミを退社したことにより少なからず人材も、技術も失った。コジプロは裸も同然で、投げ捨てられた。それでも前を向いて進み続ける。たとえそれがさらなる犠牲を呼ぼうとも。
5人の神が登場したとき、私は恐怖というよりも、畏怖の感情を覚えました。危うく頭を垂れそうになるほどに。MGSシリーズのリキッドやゼロ少佐、スカルフェイスのような自分を攻撃しようとするものではなく、かといって雷電やキャンベル、オタコンのような味方でもない。自分はたった一人で、どんな苦難も乗り越えなければいけない。そんなイメージが湧きました。
DEATH STRANDINGはプレイヤーをサポートするキャラクターはおらず、一人でゲームを進めていくことになるのかもしれませんね。
コジプロが言う、ルーデンスとは、単に学術的な表現ではなく、DEATH STRANDINGのストーリーにも関係してくるような気がします。
聖書や宗教に絡めたテーマになっているのではないかと思います。もしかしたら今回の映像は、創世記の最後の部分かもしれません。
そうなると、蛇(=スネーク、MGS)が食べるように唆した知識の実はFOX ENGINEか。結果、MGSは地を這い、コジプロは楽園(=コナミ)を追放された、とか。
MGSV:TPPが「人種」をテーマにしていましたが、社会の問題はほかにもたくさんあります。小島監督はあえてさらに難しい宗教の問題を主題に置くのかもしれません。
ティザー映像からのキャプチャーで勝手に壁紙を作りました。ロゴ差分で3パターン。
公式でポスターとか壁紙とか販売/配布してくださると結構需要あると思います。
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